野田登記測量事務所

平成30年5月30日

NetsurvRE(GNSS測量機)について検討されている方から問い合わせが連続でありました。
業務用であるためネットでの口コミもないうえ、マイナーメーカーである日立造船も積極的ではありません。。
「NetsurvRE」の検索で当ページが引っ掛かるようです。
そこで2年半ほど使用したNetsurvREの感想を書いてみようと思います。

まず良い点ですが
・専用コントローラ端末が不要
Androidにソフトを入れるため汎用機でもOK。私はTS野帳もAndroidなのでTS点GNSS観測→SIMA出力→即TS観測ができます。
端末を忘れたことあるんですが、念のためスマホにも入れていたので観測出来ました。

・コスパがいい
測量機自体も安価なほうだと思うが、うまく使えばランニングコストも安いです。
日単位コースは、5分以内¥0。上手に使えば¥0で運用できる。5分越えたら1日¥7,000。
分単位の従量コースもあるが、日単位だど時間を気にしなくていい。

・精度がいい
他メーカーGNSS機と比較したことはないですが、既知点座標値を単点観測しても基準点の笠に収まります。
初期化及び別日観測でもほぼ再現性に問題ないと感じますが、このあたりは観測場所に影響を受けるでしょう。
鳥取は高層建物があまりありません。網計算もしましたが、感覚的には単点観測でもいいような気がします。
もちろんDOPや2セット観測の確認は必須です。グロナスを入れるとほぼほぼDOPは1点代です。

悪い点
・サポート体制がいまいち
GNSS業務支援サービスのページがありますが、新着お知らせのみの更新でそれ以外はもう何年も手入れされていない。
衛星予想配置もGPSのみでグロナスはなし。汎用GNSSアプリのほうがよっぽど良いし、
実際私は汎用GNSSアプリを使ってます。

・分離型である。
スタティック観測はしないので、機動性のことを考えるとアンテナと受信機が一体型に憧れます。
さらに無線ではなくアンテナ線で接続もちょっと面倒です。

今後はみちびきが運用開始され、GPSの一部周波数の停止の話もあるようです。
安価な受信機チップが開発されているとも噂で聞きます。
現在導入を検討されるてる方は、いつ導入するかなかなか難しい判断だと思います。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です